2011年1月31日月曜日

ステレオタイプは 心のサングラス

ザックジャパンがアジア杯で優勝したニュースで溢れています。
日本ーオーストラリア戦を勝し、日本が4度目の優勝を飾りました。

アルベルト・ザッケローニ監督の手腕が誉めたたえられていますが
その中に「イタリア人らしくない」「地味な 冷静な監督」「日本人に近い」
、という表現があり
面白いなと注意を引きました。

なんでも、解説者(アナウンサー?)によると、イタリア人は
「陽気で明るい」とのこと。そして「ちょい悪」のイメージが強いらしい。

それって イタリア ナポリ出身のパンツェッタ・ジローラモさんの
ことではないだろうか、、?

同時に、「地味で冷静」なのは日本人、ということ?
うーん、派手で 熱い日本人もいっぱいいるゾ?

極端なステレオタイプを公共の電波で流しているなぁ、と((笑)

■ ステレオタイプ?
ステレオタイプとは、ある特定の集団の属性(特徴のようなもの)として
過度に それらを一般化(全員に当てはまるかのように考えること)
することです。 色つきのサングラスのようなものです。
赤い眼鏡をかけると すべてが赤く見えるような。

とはいえ、この知覚による
身勝手な作業は それなりに
私たちにとっては大事な機能です。
これによって日々、一時一時 知覚する膨大な情報を
自分にとって「見える」「聞こえる」部分だけ 切り取り
記憶していくことで、整理しやすくなるわけですから。

この「見える」「聞こえる」という選択には
私たちの”心”が強く影響しています。
私たちは情報を選んでいる、ということです。

さて、そんなこと(ステレオタイプ化)をする目的は
1 拾って、捨てて、大切な情報だけ記憶します。
  つまり 整理しやすいんです。
2 他人の行動を予測しやすくなるので、
  気持ち的に 自分では安心します
3 他人の行動に説明がつくので、
  これも 自分に安心感をもたらします。

つまり、案外自分勝手な機能なのかもしれません。
そのため、必ずしも正しい情報を拾っているとは
言えないのが リスクです。

現実には、(時には本人たちにとっては)
イタリア人の 明るくて陽気で プラスちょい悪な人は
統計的に 納得のいく確率にはならないかもしれない、
ということです。(おそらく ならない)

逆に 地味で冷静な日本人も 統計的に
少ない確率、ということがあるかもしれません。

ステレオタイプが 公共の電波で
独り歩きしなければよいのですが・・。


 「サングラス」の小話、おまけ

目が弱点の私は 疲れや不調がすぐに目にきます。
先日、奇麗な眼医者さんに さらっと
「淵上さん、悪化させたくなければ
普段できるだけ 紫外線避けてくださいね、
そう、サングラスがいいですよ」と。

運転用に派手なサングラスを持っていましたが
(車中なら 派手なのもいいかな・・と) 
外ではさすがに勇気が無いので
(何、あの人、といわれたくないので)
新しいものを買いにメガネやさんへ。

グラス部分の大きな、チャコールの縁の
‘まるで浜崎あゆみ風 ♡ (これもステレオタイプ?)”
わくわくしながら
試着のため手に取った私の手を 
ガッツっと止める誰かの手・・・
夫の手でした。

「やてめおけ・・」と一言。
みつかってしまった
わらってごまかした瞬間でした。





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