2008年12月30日火曜日

心を暖かくするもの 2






Palau Royal Resort Hotel

年末もいよいよ、となリました。仕事はOffではありますが、
すべきことがたくさんあり慌しく時間が過ぎていきます。
毎年のことですが。

とはいえ一番気になっていることは、
オフィスを11月に開いてからというもの、すべきことが多く、
一番ご挨拶にお伺いしたかった
「これまでお世話になった方々」へのご挨拶が
完全に遅れてしまっていたことでした。

ご無沙汰していることもあり、
その上12月の「どこにも忙しい時期」、
年内のご挨拶をためらっていました。

そんな折、前住所に配送物が届きました。
カレンダーです。
大手航空会社グループの方からでした。

また、ある旅行社の方からは優待のご連絡を頂きました。

そして今日も、現地の旅行社から、関係する番組のご案内が・・・。

以前働いていた「パラオ」という国の仕事で
ご一緒させていただいた方々です。
その職を離れてもう3年、それでもなお
離職したのに気にかけてくださる方が
いるとい事実に本当に感謝いたします。

心理を専門とする私がなぜパラオ?と
よく聞かれたものです。
この頃の私は どんな仕事からも自分の領域に関わった学習がある、と
考えていました。
だから迷わず仕事に就きました。そして確かにそうでした。
マーケティング、イベントの企画と実行、広報活動にセミナーと
職務として何もかも学べることが多いものばかりでした。

でも、最も教えられたことはそんなことではありませんでした。

「関係社の多くの方々に、常に支援を頂いたこと」
本当に素晴らしい方たちとお仕事をさせていただきました。

尊敬できる方たちとする仕事の職務満足度は当然高くなります。
楽しく生きがいを感じる仕事には必ずいい結果が付いてきます。
他社の皆さんでありながら、私にとってはメンターのような
方々でした。
それだけに、ストレスの大きい仕事も楽しんで出来たのではないでしょうか。

「人に恵まれたね」とよく言われます。
本当にそう思います。「人に生かされている」と日々痛感しています。
そしていつか私も、そんな影響を与えることの出来る側に立ちたい、と。

来年こそは早々にご挨拶にお伺いしたいと思います。
皆さんにとって素晴らしい一年になりますことを
お祈り申し上げます。
新年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ECG株式会社 
代表  淵上 美恵















2008年12月25日木曜日

二度楽しめるクリスマス【記憶のすり替え(1)】





クリスマス【12月25日】は イエスキリストの誕生を祝うお祭りですが、
オランダにはその日以前に、もっと盛大なクリスマスがあることをご存知でしょうか。
クリスマスはサンタクロースが定番ですが、実はそのサンタクロースのモデルは聖ニクラス(セント・ニコラス)なのだそうです。オランダでは「シンタクラース」と発音され、クリスマスよりも重要な、子どもたちが中心のお祭りです。

聖二クラスは12月6日生まれ、なのでお祭りは前日の12月5日の前夜祭。この日を迎えるまでには、国中の様々な場所や店先で聖ニコラス(シンタクラース)の絵やプレゼントが並び、聖二クラスの歌が流れ、プレゼントを買い、次第に子どもたちの気持ちを盛り上げていきます。
アムステルダムやスケベエニンゲン【海沿いのきれいな町】、ハーレム【閑静な自然の多い海沿いの街】、ハーグ【アムスに次ぐ第二の都市】などでは聖ニコラスがズワルト・ピットをお供に(さらにTVクルーも)連れて現れ、子どもたちにシナモン味のクッキーを配る(というより投げる)のです。

聖二クラスとその一同は大きな都市のセントラム【中心】だけではなく、保育園にもやってきました。そこでは聖二コラスを囲んで子どもたちは座り、数人の子どもが聖二クラスに呼ばれ前に出ます。聖二コラスは大きな厚い本を開き、しきりに子どもに何かを話しかけるのです。当時はオランダ語が良くわからず、何を言っているのかわかりませんでしたが、その本には子どもたちのその年の良かったところ、悪かったところが書かれているそうです。それを話していたそうですが、子どもたちは皆真剣。




そして、聖二コラスは子どもたちにプレゼントをくれるのです。持ち帰って丁寧に包みを開く日本の習慣とは逆に、欧米ではもらったらその場でびりびりと破って開きます。「嬉しくって、中身を見るのがもう待てない!」そんな気持ちを表す欧米のマナーなので、遠慮は全くいりません。例えごみが散らかっていても、「そんなものは目にも入らないほど嬉しい!気に入った!」と、それでいいのです。リサイクルは出来ませんから、エコとは言いがたいのですが、日ごろはプレゼントでさえも簡易包装の文化(日本人には驚くほど適当な包装)なので、まぁいいのかもしれません。

前夜祭の夜には、子どもたちは聖二クラスが自分の家にプレゼントを届けてくれる準備をします。いそいそと、まるで、24日にサンタクロースのために「靴下」を準備するように。
 どうやら、聖二コラスの場合は「靴にニンジン」、とのこと。二クラスが乗る馬のためのニンジンなのだそうですが、・・うちの子供は今でも「幼馴染みの子と靴下にミカン(オランダ語で「シナサプー」)をいれて、ラジエーターの前に置いておいた」と言い張っています。それでも、きちんと聖二クラスは毎年やってきてくれました・・(笑)。




「記憶のすり替えはなぜ起こったのか・・?」それについては次回以降に。




思い出すと、今にも聖二クラスのこの季節によく耳にした曲が聞こえてくるような錯覚に今でも陥ります。

そしてオランダキッズには2度目のクリスマス、いよいよ12月25日のクリスマスがやってきます。
クリスマスイブの今夜、「今日は靴下でいいんだよ」、と記憶の中のわが子と幼馴染みに話しかける習慣は今でも変わりません。日本の子どもも、オランダの子どもも、世界中の子どもも、みんな楽しいクリスマスが迎えられますように・・。









オフィスにもクリスマスの飾りつけをしました。

















海浜幕張の街もいよいよ本格的な雰囲気に・・



















2008年12月19日金曜日

ECGカウンセラー養成講座に箱庭療法体験(OP)を導入

箱庭療法は1929年に英国のマーガレット・ローヴェンフェルト女史によって考案された心理療法です。それが様々な変遷を遂げ、ドーラ・M・カルフ氏により現在の形に確立され、日本には1969年河合隼人氏により紹介されました。

箱庭療法とは、砂の入った箱に被験者が人形や動物、建物や植物・乗り物などのおもちゃを自由に思うままに並べ、心に浮かぶ風景を作り上げていくものです。通常、完成した作品をもとにカウンセリングを進めていきます。

言葉にする必要が無いので、年齢を問わず、また上手く表現しようというプレッシャーも無く体験できるので相談者にとっては楽な気持ちで受けられるものです。

箱庭療法は、言語を用いない形で無意識の世界を探求していく投影法検査のひとつです。
とはいえ、他種にくらべて「検査されている」という感じではなく、「心の作品を作り上げる楽しさ」を味わえるものでもあります。




人形など玩具の一つ一つに様々な意味があり、その置き方、バランス等を見ていくのですが、自分では気が付かなかった「無意識」の世界を覗くことが出来るかもしれません。

私も実際に体験してみましたが、「今の自分は活力に満ち、迷いはない」という思いの反面、「あぁ、そうなのか」という「意外な気づき」があったことには驚きました。

心理検査はどんなものも、性格の良し・悪しを判断したり、心の闇や葛藤を無理に暴露するものではありません。今の感覚をもとにするので、今日の結果と明日の結果が異なることもあります。そして、自分が望まなければ、無理に心の奥を掘り起こすようなものでもありません。横に付き添うカウンセラーも、本人の意思に沿わない導きはしない、そういう点で、経験する「自らの気づき」はとても前向きなものだと思われます。

カウンセリングは、カウンセラーとなる人こそ自分と向き合う作業が重要になります。それ無しに、他人(相談者)と誠実な気持ちで向き合うことはおそらく出来ないでしょう。

ECGカウンセラー養成講座にこの箱庭療法の体験機会を導入。必ず自己理解の一助になると確信しています。(また、体験だけでなく療法の学習も可能です。)
今後の養成講座がますます面白いものになっていくことでしょう。


今回お世話になりましたのは、
吉田みを子先生(写真)と
株式会社クリエーションアカデミーです、

旧卒業生のための小セミナー(2)開催




あいにくの雨と寒さにも関わらず、かつての生徒さんが
はるばる海浜幕張まで来てくださいました。
数ヶ月ぶりですが、懐かしい面々。
朝早く出てきてくださり、終了後直ちに
子どもの用事で帰宅された方も。お忙しいのに本当に感謝します。

セミナーのテーマは1回目生徒さん同様、視覚と心の関係。
私たちが日々目にし、心に映し出すものは、
皆同じなのか、という話です。

「私たちは目の前にあるものを皆同じものとして見ていると思いますか?」
「私たちは目の前にあるものしか見えていないと思いますか?」
「私たちは目の前に無いものは絶対に見えていないと思いますか?」

そんな謎を心理の視点から解き明かすのが
今回のテーマです。
視覚は心と、そして記憶経験と密接につながっています。
こられた方々は
そのことを体験されてお帰りになりました。

ぜひ、また開催したいものです。
懐かしい顔が拝見でき、本当に嬉しかったです。

2008年12月15日月曜日

そのBack pain(腰痛)はどこからくるのか?


12月14日
先日こんなお話を耳にしました。
 
ある方がBack painつまり腰痛で苦しんでいるようなのですが、
その原因が医療的には見つからない、というのです。

考えられるのは心因からくるストレスが身体に症状として現れているもの。 
にわかに信じがたいかもしれませんが(実際にご本人が やはり
それを受け入れてくれないそうですが) ストレスによる症状は
心理的な反応だけでなくこのように身体の様々な部分に現れます。

私も肩が硬くなりやすく、PCなど長時間使うことは避けるよう心がけますが、
つい止まらず、症状が出始めてしまうとすぐにマッサージに駆け込みます。
20分ほどで十分なのですが、心身柔らかくほぐしてもらって、また仕事へと戻ります。
終了後「肩、かなりきてますよ、ゴリゴリしてましたよ。ほぐしておきました」といわれると、
「そうでしょ、そうでしょ、わかってくれてありがとうございます」と思ってしまう。

「ほらね、やっぱりこんなこと言われたよ」と知人にいうと、
「ばかだねぇ、必ずそう言うの、だって言われるとうれしいでしょ?また行こうと思うでしょ?」と。
そうなんだけど、やっぱりわかってもらえると嬉しいと思ってしまうのです。(笑)

さて、腰痛ですが、実は欧州ではストレスに関わる大きな症状のひとつとして

数年前から注目されています。
ストレスといっても、心的なものばかりではありません。
私はよく「環境との不適切なコミュニケーション」という言葉を使いますが、

そのとおり、 人間関係によるものや職務への不適応以外に、

オフィスのレイアウトや共用される姿勢などの
人間工学・ヒューマンファクター的な要素も含んでいます。

通常 「痛み」は生命体にとって必要不可欠な「警告」のシグナルとして役立ちます。
小さな痛みであっても、何らかの治療・改善を求めるカラダからのシグナルです。
しかし、長期的にわたった慢性性・浸透性の痛みは、
既にその「警告」としての重要性・有効性を持ちません。
痛みとは、シグナルであり、また感情体験であるともいわれるように、
感情プロセスの一部なのです。たとえば、「暗示」。
暗示により心の状態をコントロールし、痛みを減退させることはあることです。
たとえば歯医者で、不安を増幅させるようなことを言われてから治療を受けるのと、
「大丈夫、ここの医者は上手だよ」といわれてから受ける施術とは
明らかに感情体験としての受ける痛みを変化させると納得できます。
小さな子どもが母親におなかをさすってもらううちに腹痛が軽減する、

そんなイメージでしょうか。

また、血流も関わります。血液は身体に酸素と栄養【エネルギー源】を運びますが、
血流の運搬を阻害する原因となるもののひとつにスモーキングが挙げられるそうです。
喫煙は、心的なストレスにより慢性化する場合が多くありますが、
そう見ると、生体的にも心の働きと腰痛は関わりがありそうですね。

腰痛、肩こりの慢性・長期化した方はひどくならないうちに
自身の生活を見直してみてはいかがでしょうか。
ストレスを生み出す何かが潜在していませんか? 
どんなに楽しく忙しく働いていると感じていても、
そこに自分では気が付かない歪みや抑圧が「無意識」の中に起こっていたら、
見逃すことはあまりにリスクが大きいことです。 
「心」は 心的苦痛を身体的苦痛という形で置き換えてきます。
軽視せず心の健康管理をぜひ、心がけてください。

参考資料  財団法人労災保険情報センター
http://www.rousai-ric.or.jp/info/02/index.html

ECG代表  吉野美恵

2008年12月9日火曜日

小セミナーのテーマは「不可能な三角形」











12 月9日(火) 第一回 過去の私の生徒さんのための
小セミナー(無料)を開催しました。
かつては東京で受講された方たちなので、

海浜幕張まで来てくださって本当にうれしく思いました。
また、中には私が直接講義させていただいてはいなかった
生徒さんもいらっしゃり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
これがきっかけで、新たなお付き合いが広がる、と、
同席した生徒さんも喜んでいらっしゃいました。

今回は「知覚とこころの関わり」についてお話をしました。
今の環境におきかえて、様々な視点から意見や感想を頂き、
私も楽しい2時間を過ごすことが出来ました。
生徒さんにとっても役に立ってもらえたら本当にうれしく思います。

心を暖かくするもの


太陽の南中高度が下がり、
夕焼けが向かいのビルに真っ赤に
反射する季節ですね。
以前 私が行った講義に参加してくださった
生徒さんたちに
オフィスの紹介を兼ねて小セミナーを企画。
以前は東京で受講されていた生徒さんたちが
わざわざ海浜幕張までくるには大変だろうと、
なかば良いお返事はあきらめていたものの、
毎日少しづつお返事が届き始めましした。
その中でも「、こられないけれど・・」と前置きをしながら、
今後のECGの活動を応援してくださったり、
ご自分たちがかつての経験をもとに、
どんなに生き生きと仕事・生活・勉強をされているかを
手紙にして送ってくださる方がたくさんいたことに
うれしく思いました。
今はメールですんでしまう挨拶も、
手書きで書いてくださる手紙やメッセージには
なんだか心が温かさせられます。

メールで絵文字が生まれた理由は、
文字だと相手の気持ちの伝達が困難だったり、
不十分だったりするためだそうですが、手書きの手紙は 
文字の動きや文章、選んでくださった紙の絵柄など、
相手の心がしっかりと伝わってきます。

英国の大学院で 友人たちが
クリスマスや誕生日の最も大切なものは、
どんな素敵なデートかでもなく、どんな豪華なプレゼントかでもなく、
手書きのカードの有るか無いかだと言っていたのを思い出します。
そのときは「そんなものなのかぁ」と聞き流しましたが、
なるほど、と実感です。

時代はどんどん変化していきますが、
心を率直に伝えるもの、そんな文化は残ってほしいものです。

エコ × クリスマス=すばらしい!

12月も近くなった頃、クリスマスの飾りがどんどん増えますね。
この当たりは、アウトレットや幕張メッセ、またマリンスタジアムもあって
飾りもにぎやかになる季節。でも、一年で一番わくわくする季節です。
これは、WBG入り口に飾られたものですが、きれいで思わず撮ってしまいました。



これ以外にも歩いているうちに・・・










幕張テクノガーデンでちょっと面白いツリーを発見。つい写真を撮ってしまいました。
このツリー コーヒーの空き缶で出来ています。エコですね。

環境問題といえば、昨年出版された「パラオへ行こう!」が
文芸社から新年明けに再出版されることになりました。
デザインはそのままですが、出版社が変わりました。
ダイバーの楽園といわれるパラオの自然を通じて、
環境保護に少しでも貢献できたらうれしく思います。



「パラオへ行こう!」文芸社 より
淵上美恵 著





「新オフィス開設の準備」の巻

ECG株式会社の新オフィスが11月初旬に開設となりました。
場所は海浜幕張、カウンセリングを含むメンタルヘルスに関わる
コンサルティングを行います。

開設ということで、最初の業務は
オフィス家具の組み立てから。

黙々とやっていき,夜には何とか形がついてきました。




ECG株式会社は 心理学の知識と効果を最大限に活用し、

個人の能力、また組織の活性化を目指していく企業です。

「こころ」は生活の、職場の、キャリアのどんな場面にも

必ず関わってくるものです。また、私たちの思考や行動は

そのこころの作用に大きく影響されながら決定付けられています。


ここでは、そんなECGの日々の活動だけでなく、そんな

日常の、仕事での心に関わる話がつづられてい(き)ます。

ぜひ覗いてみてください。