2008年12月19日金曜日

ECGカウンセラー養成講座に箱庭療法体験(OP)を導入

箱庭療法は1929年に英国のマーガレット・ローヴェンフェルト女史によって考案された心理療法です。それが様々な変遷を遂げ、ドーラ・M・カルフ氏により現在の形に確立され、日本には1969年河合隼人氏により紹介されました。

箱庭療法とは、砂の入った箱に被験者が人形や動物、建物や植物・乗り物などのおもちゃを自由に思うままに並べ、心に浮かぶ風景を作り上げていくものです。通常、完成した作品をもとにカウンセリングを進めていきます。

言葉にする必要が無いので、年齢を問わず、また上手く表現しようというプレッシャーも無く体験できるので相談者にとっては楽な気持ちで受けられるものです。

箱庭療法は、言語を用いない形で無意識の世界を探求していく投影法検査のひとつです。
とはいえ、他種にくらべて「検査されている」という感じではなく、「心の作品を作り上げる楽しさ」を味わえるものでもあります。




人形など玩具の一つ一つに様々な意味があり、その置き方、バランス等を見ていくのですが、自分では気が付かなかった「無意識」の世界を覗くことが出来るかもしれません。

私も実際に体験してみましたが、「今の自分は活力に満ち、迷いはない」という思いの反面、「あぁ、そうなのか」という「意外な気づき」があったことには驚きました。

心理検査はどんなものも、性格の良し・悪しを判断したり、心の闇や葛藤を無理に暴露するものではありません。今の感覚をもとにするので、今日の結果と明日の結果が異なることもあります。そして、自分が望まなければ、無理に心の奥を掘り起こすようなものでもありません。横に付き添うカウンセラーも、本人の意思に沿わない導きはしない、そういう点で、経験する「自らの気づき」はとても前向きなものだと思われます。

カウンセリングは、カウンセラーとなる人こそ自分と向き合う作業が重要になります。それ無しに、他人(相談者)と誠実な気持ちで向き合うことはおそらく出来ないでしょう。

ECGカウンセラー養成講座にこの箱庭療法の体験機会を導入。必ず自己理解の一助になると確信しています。(また、体験だけでなく療法の学習も可能です。)
今後の養成講座がますます面白いものになっていくことでしょう。


今回お世話になりましたのは、
吉田みを子先生(写真)と
株式会社クリエーションアカデミーです、

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